インフルエンザは思った以上に増殖スピードが速い

寒い時期になると何かと話題になるのがインフルエンザ。インフルエンザウイルスは増殖のスピードが速いので、出来るだけ早めに対処した方が軽く済みます。インフルエンザ治療薬「リレンザ」を常備しておくことをオススメします!

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インフルエンザウイルスはどのように感染するのか

      2016/09/06

冬になると猛威を振るうのがインフルエンザです。

いったん罹患しますと風邪に似ているとはいえ数段重く辛い状態が長く続きます。なので注意しなくてはならないのはいかにして予防するかなのです。ではインフルエンザがどのように感染して罹患するのか、その仕組みを述べます。

インフルエンザの仕組みとは

インフルエンザウイルスの「膜表面」という表層の部位には、赤血球凝集素の「ヘマグルチニン」と「ノイラミニダーゼ」という2つの糖タンパク質が外に突き出すような形で備わっています。

罹患の第一段階は宿主細胞といってウイルスが侵入する細胞であり、その中でウイルスが増殖するためにここへの結合をはかるというものです。ただしウイルスは宿主のどこからでも侵入できるという訳ではありません。シアル酸の糖鎖という細胞膜表面にある特殊な構造を、いわば「かぎ穴」として利用し侵入します。そしてこのシアル酸の糖鎖に結合して感染します。

感染は飛沫・空気・接触

感染源はインフルエンザに罹患した人の唾液などであり、咳による唾液の飛沫が空気中に浮遊したり、罹患した人が触れた物に触れてしまう接触などで他の人に広まっていきます。

現在使われているインフルエンザ予防のワクチンは、この「ヘマグルチニン」を主成分とする不活化ワクチンなのです。

一方で「ノイラミニダーゼ」は、インフルエンザウイルスが宿主から出て行く時にシアル酸を切断して遊離させるものです。抗インフルエンザ剤は、この「ノイラミニダーゼ」を阻害して細胞間の感染が拡大しないようにブロックする働きをしていると考えられています。つまり「ノイラミニダーゼ」は、抗ウイルス剤の標的として研究者から注目されている訳です。

インフルエンザウイルスの他にも、糖鎖に結合して宿主を感染させるウイルスは沢山あります。エイズウイルス・ヘルペスウイルス・B型肝炎ウイルス・新型肺炎SARSの原始系であるコロナウイルスなどがそうです。これらは糖鎖をかぎ穴と見立てて感染させていきます。

薬以外には栄養補給と睡眠も大切

インフルエンザ予防のためのワクチンを接種すると、体内に抗体ができます。この抗体はウイルスの表面の「ヘマグルチニン」と結合して宿主が罹患することをブロックします

インフルエンザ罹患を防ぐための基本はワクチンや予防薬ですが、その他には十分な栄養と睡眠です。こうして基礎体力を保持しておけば、あとはこまめの手洗いとうがいを心がけ、必要に応じてインフルエンザワクチンの接種を済ませておくことです。また罹患してしまった人は更なる患者を増やさないよう出来るだけ早めに病院で診てもらって、完治するまで自宅でしっかり休んでおきましょう。